全世代に刺さるMA-1
Z世代を中心に、モノのデジタル化や新しいものよりもビンテージを選んだりする傾向の強いいわゆるレトロブームと「エモい」ものやアナログなものを好んで使う流行が広がりを見せている。今回は年々進化を遂げ続けるMA-1の歴史とその魅力について解説していきたい。
MA-1の発祥
第二次世界大戦中の1940年代にミリタリーのパイロットジャケットとして最初のMA-1が開発された後、ブランドや映画の広がりによって大衆化してきたミリタリーカルチャー。
初めは、当時パラシュートなどにも採用されていた機能性や保湿性に優れたナイロン素材を使った高度で低温な環境でも海軍兵士たちが高いパフォーマンスを発揮するために作られたものだったが1990-2000年代にかけて映画衣装やラグジュアリーブランドのリメイクなどが重なり段々と大衆化していった。
MA-1としてどうしてもセージ色のジャケットが最初に思い浮かぶのは、MA-1で代表的なAlpha Industriesが初めて製作したオリジナルカラーだったことが業界に浸透しているからだろう。